2020年2月8日、中国・上海政府の記者会見において、新型肺炎の感染経路は飛沫感染の他にエアロゾル感染があると発表しました。
この「エアロゾル感染」とは一体何なんでしょうか。
空気感染との違いも含めて調査しました!
新型コロナウイルスはエアロゾル感染する!?
上海政府の記者会見で、新型肺炎の家庭内感染に注意を呼び掛けています。感染経路は直接感染、空気感染、接触感染が有るようです。直接感染はくしゃみや咳、会話による飛沫の吸込で感染、接触は飛沫が付いた物を触った手で口、鼻や目等粘膜を触って感染すると。空気(エアロゾル)感染が気になりますね。 pic.twitter.com/7s5bje6i0G
— 九寨溝飯館 (@eggtokyo) February 8, 2020
2020年2月8日に上海で開催された記者会見で、健康および伝染病予防の専門家は、直接感染および接触感染に加えて、新型コロナウイルスの感染経路には「エアロゾル感染」も含まれることを確認した、と伝えました。
「エアロゾル感染」とは聞き慣れないワードですが、一体何なんでしょうか。
エアロゾル感染とは?飛沫感染との違いは?
そもそも「エアロゾル」とは、簡単に言えば、空気中に安定して分散し、浮遊する小さな液体または固体粒子であり、肉眼では見ることができません。
- PM2.5
- 黄砂
- アスベスト
- スギ花粉
「エアロゾル感染」とは、「エアロゾル粒子」を吸入後に感染を引き起こすことを意味します。
つまり、スプレーやミストなどを吹きかけると、見えなくてもしばらく臭いが漂います。この状態が「エアロゾル」と言って、それが空気に乗って飛び目や鼻に入り込むとエアロゾル感染するということです。
一方、風邪やインフルエンザなど、咳やくしゃみなどをすることで人にうつることを飛沫感染といいます。大きさは 5µm 以上で、比較的すぐに落下するという特徴があります。そのため約 1~2 m の範囲で人に感染が起こることが多いとされています。
新型コロナウイルスは今までは飛沫感染のみと言われていたのですが、エアロゾル感染もするというのが発覚したのです。
エアロゾル感染と空気感染の違いは?
こうしてみると、エアロゾル感染=空気感染のように感じますが、違いはあるのでしょうか。
空気感染の場合、大きさは 5µm 未満で、比較的長い間空間をさまよい、遠くまで飛んでいくことができます。2 mを超えるような距離でも感染することがあるため、電車などで同じ車両に乗車すると感染する可能性もあります。非接触でも感染のリスクがあるということです。(ちなみに空気感染する感染症は結核、水痘、麻疹の3つだけとされています。)
簡単に言うと、空気感染の弱いバージョンがエアロゾル感染と言えるでしょう。
香水やタバコの臭い、他人の体臭などを感じたら、感染するのがエアロゾル感染と考えていいかもしれません。
感染の強さは以下のような感じでしょうか。
飛沫感染 <エアロゾル感染 <<< 空気感染
ご要望がありましたのでごく簡単にまとめておきました👶
「飛沫感染と空気感染(飛沫核感染)の違いについて」
https://t.co/4ZZDp5lmcx— 峰 宗太郎 (@minesoh) February 6, 2020
エアロゾル感染にマスクは無意味!?
空気感染する場合、特殊なマスクを装着しないとほぼ無意味です。
というのも、空気感染の場合はウイルスの粒子の大きさが5µm 未満のため、普通のマスクではウイルスが素通りしてしまうからです。
引用元:https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/medical-jp/mask/protection/
エアロゾル感染の場合は、空気感染よりも粒子は大きいので、普通のマスクをすることで防げる可能性があります。マスクをしないよりはした方がいいと言えるでしょう。
まとめ
現在、中国政府により「エアロゾル感染」すると発表されたところですが、感染者の拡大もあり、いつ「空気感染」するとの見解が出されるかわかりません。
意識付けとして「空気感染=エアロゾル感染」と思って行動しておいた方がベターかもしれませんね。
屋外に出るときはマスクを必ず着用することも意識していきましょう。