2020年のアメリカ大統領に立候補しているジョー・バイデン氏。
トランプ現大統領とは接戦になっており、今後の展開が気になるところ。
そんなバイデン氏ですが、吃音症だった過去も。
今回は、バイデン氏がどのように吃音症を克服したのか調査したいと思います。
ジョー・バイデンのプロフィール
まずはジョーバイデンのプロフィールを見ていきましょう。
名前 | ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア(ジョー・バイデン) |
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生年月日 | 1942年11月20日(2020年8月現在77歳) |
学歴 | アーキメア・アカデミー
デラウェア大学 シラキューズ大学ロースクール |
学生時代は勉学より遊びや恋愛を楽しんでいたため、成績はあまりよくなったそうです。
それでも、1969年には弁護士として開業。
1972年には上院議員選挙に民主党から出馬し見事当選しました。
一時期、脳動脈瘤の手術を受けるなどの問題があったものの、2008年には6回連続当選・在職36年目を迎えました。
2009年1月には、オバマ氏から副大統領候補指名され、副大統領に就任しました。
2017年1月には、副大統領としての功労を讃えられ、大統領自由勲章をオバマ大統領より受章。
2020年の大統領選では、トランプ氏と対抗する形で大統領選を繰り広げています。
バイデンは吃音症だった!
https://www.cnn.co.jp/photo/l/530915.html
バイデン氏の吃音症は、4歳頃から始まり、20代前半まで治らなかったそうです。
今では、民衆の前で演説をするなど、吃音症だった過去などわからないですよね。
では、どのように克服したのでしょうか。
過去を振り返っていきましょう。
母の支えがあった幼少期
バイデン氏の吃音は4歳ごろから始まり、長いこと吃音症に苦しめられていました。
吃音(きつおん)とは、話すときに滑らかにことばを話すことができない症状のことで、「どもり」とも言われます。
- 話し始めのことばが出にくいことが多い
- 言いやすいことばと言いにくい言葉がある
- 調子が良い時と悪い時があり、話す場面でも変わる
という特徴を持ち、子供は20人に1人、大人でも100人に1人が吃音を持っていると言われています。
当時は、言葉を強制的に吐き出そうと、手のひらを額に押し当てていたそうです。
幼稚園に通っていた頃には、医師や言語聴覚士から吃音軽減のトレーニングを受ける、「言語療法」を試みたそうなんですが、上手くいかなかったそうです。
最近では、海外で開発された「リッカムプログラム」という言語療法を使用する医療機関が増えています。
スラスラ話せたら褒め、言葉に詰まったら叱らず中立的に指摘することを1日15分、およそ5:1以上の割合で行います。
日本では導入されたばかりの療法ですが、効果が期待されています。
吃音に悩まされる息子に対し、お母さんは
「吃音で自分を決めつけないで」
「自分が何者であるかを思い出しなさい」
「あなたならできるわ 」
と励ましてくれたそうなんです。
バイデン氏が外に出るたびに声をかけていたそうで、このエピソードが吃音を克服するきっかけになったのかもしれません。
親が子供に対して
あなたはダメ、というのではなく
あなたならできる
というには、先ほどの言語療法においても重要です。
バイデン氏のお母さんの子育ての方針が功を奏したのかもしれませんね。
吃音と共に歩んだ学生時代
母親からの励ましもあり、吃音を克服するための努力を続けました。
10代の頃は、寝室の鏡の前で懐中電灯を顔にかざしながら、詩の朗読を繰り返しました。
そのとき朗読したセリフは、今でも覚えているそうです。
バイデン氏は吃音で悩まされてはいましたが、それでうちに篭ることもなく、学生時代から人気者だったそうです。
高校時代には、フットボール選手として活躍。
大学でもフットボールを続け、運動と恋愛と学生生活を謳歌したそうです。
一方、吃音の症状はまだ続いていて、大学時代にコーヒーショップの仕事に応募したこともありましたが、面接でどもってしまい、不採用となってしまったこともありました。
https://risazoo.com/baiden-wakai/
吃音の克服
吃音は、遺伝ではなく体質から始まるものと言われています。
男の子で6割ほどは、特別な治療を受けなくても治っていくそうですが、バイデン氏の場合は、並々ならぬ努力を続け、克服していきました。
大学卒業後は、ロースクールに通い、卒業後は弁護士として開業。
まもなくして政治活動への道へと進んでいきます。
この頃になるとだいぶ吃音の症状も治まってきたようです。
今でも自分の名前を言うのに苦労することはあるそうですが、
吃音の特徴的な症状はなくなり、克服するまでに至ったということでした。
バイデン氏はインタビューの中で、「英国王のスピーチ」について語るシーンがありました。
この映画では、イギリス国王ジョージ6世が吃音の克服をするというストーリー。
ストーリーの中のジョージ6世と同じ方法で、自分の吃音に合わせて自分のスピーチを調整しているそうです。
吃音がある子供にも
バイデン氏は、自分が吃音に悩まされていたことがあるため、吃音がある子供へメッセージを送ってきました。
1994年、バイデン氏がデラウェア州選出の上院議員だった頃に吃音症に悩む子供に対して、以下の言葉を送っています。
僕が君に話したことを決して忘れないで。君は必ず吃音を克服することができる。僕がかつてそうだったように。困難を打ち破った時、君はその手で勝利をつかみ取ることができるだろう
また、アメリカ吃音財団への手紙の中で、バイデン氏は吃音のある人に以下のメッセージを送っています。
「もし私が吃音と闘っているすべての人と1点のアドバイスを共有できるとしたら、それはこれです」
「あなた自身がゴールに向かって取り組むとき、あなたがその苦戦に直面して耐え忍ぶとき、あなたはこの課題だけでなく、将来の人生の課題を克服するのに役立つ新しい強みとスキルを発見することになります。
私はあなたに約束しますーあなたは何も恥じることはありません。
あなたの大切な仕事を諦めずに続けてくれたことに改めて感謝します。
今後のご活躍をお祈りしています。」
バイデン氏は、自分の過去を克服し今があります。
子供たちにも、この困難に立ち向かい打ち破るアドバイスをしてるのですね。
バイデンが「演説下手」と言われる理由は?
そんな苦労を重ねて、吃音を克服してきたバイデン氏ですが、「演説が下手」とも言われています。
政策を理路整然と説明できないということで、度重なる失言も多く見られます。
ですが、演説している動画を見てみても、吃音が出ているようには見えません。
2020年現在、77歳と高齢なバイデン氏は認知症との噂もあります。
「演説下手」と言われる理由も、吃音が問題なのではなく、
失言の多さに話題が集中してしまい、本質的な政策議論が出来ない
ことが原因のようですね。
まとめ
今回は、バイデン氏の吃音症についてまとめました。
学生時代はとても華やかな生活を送っていたのかの思いきや、「吃音」という悩みを抱えていたことがわかりました。
現在の演説も、過去の努力の賜物でしたね。