今回は卓球の福原愛さんと、父親との関係について記事にしました。
福原愛さんと家族は、父親 武彦さんと絶縁しています。
父親が亡くなった時、最後を看取ることもなかったそうです。
父娘の間に、どんな出来事があったのでしょうか？
福原愛の家族構成まとめ！
福原愛と両親福原愛さんは、以下の4人家族。
【福原家の家族構成】
（父） 福原 武彦 建設会社経営
（母） 福原千代 元卓球選手
（兄） 福原秀行 先に卓球の英才教育を受ける
（本人）福原愛 オリンピックメダリスト
福原愛さんには、10歳年齢の離れた兄・秀行さんがいます。
先に卓球選手を志したのはお兄さんの方でしたが、
お兄さんが卓球を始めたのは中学生になってからなんだそうです。
「泣き虫愛ちゃん」という名の通り、幼少の頃からご両親のスパルタ教育を受けていたイメージだったので、これはかなり意外ですね。
方針としては「やるなら一番を目指せ！」とお金は惜しまず、徹底的な英才教育を受けさせていました。
そのお金を捻出できたのも、お父さんが建設会社を経営していたからなのでしょうか。
福原愛の父親・福原武彦は建設会社経営も借金まみれ？
ところが、お父さんは「借金まみれ」だったと言われています。
福原愛の両親福原愛さんの父親・福原武彦さんは、1990年から福原産業という建設会社を経営していました。
しかし、経営は上手くいっておらず、借金にあえいでいたそうです。
1990年代前半。
この頃より福原愛さんは
「天才卓球少女」「泣き虫愛ちゃん」として世間から注目され、TV出演の機会が増えていきます。
泣き虫愛ちゃん天才的な卓球のセンスでTVの人気者になったのも事実ですが、
実は借金返済のためにメディアに積極的に出ていたそうです。
子供らしい可愛さと、楽しい印象しかありませんでしたが、
これが長く福原愛さんを苦しめる、父親との確執の始まりでもありました。
父親・福原武彦の素人指導
福原愛の両親父親 武彦さんは、かなり厳しかったそうです。
家庭内で、武彦さんの言うことには誰も逆らえず、絶対的な権力を持っていたそうです。
いわゆる亭主関白だったのでしょう。
そして、福原愛さんの卓球指導も取り仕切っていました。
驚いたことに、父親 武彦さんは卓球の経験が無いそうです。
そのため、思い付き、場当たり的な指導を続け、
福原愛さんはすっかり混乱してしまいました。
例をあげると・・・・
- 有名なコーチに必殺技の“王子サーブ”を教えてもらうため、仙台から大阪に引っ越し
- 中学は“スポーツの超名門だから”と、遠く離れた青森山田中学に進学させる
- 早稲田大学に進学後、中国リーグに参戦させたと思ったら半年でやめさせる
- 2006年アジア競技大会で敗退したとき、「もっと速い球を打てないと海外に通用しない」という理由でフォームを改造しようとする
気まぐれのように、特に試合に負けると、次々と環境や方針を変えてくる。
目先の勝ち負けしか見えていない素人指導
アスリートの福原愛さんにとって、卓球が全てと言っても過言ではなかったはず。
父親とは言え、素人が取り仕切って「良い」とか「ダメ」などと指導されるなんて
耐えがたいことだったのでしょう。
その一方、父親 武彦さんはこんなこともされています。
福原愛さんのために、専用卓球場をつくり、中国出身のコーチも招いていたそうです。
会社の社長とはいえ、経営状態の良くない中小の零細企業です。
資金繰りも大変だったはず。
「娘のために何かしてやりたい」「娘の才能を伸ばしてあげたい」
という思いは強かったけれど、「頑固で不器用な親父」というものだったのでしょうか。
愛情の示し方も、上手くはなかったのかもしれません。
それが、すれ違いを生んでしまったのでしょうか。
そんな事情も垣間見えるような気がします。
両親の離婚の真相
2004年に福原愛さんの両親は離婚します。
夫婦の仲が破綻したというわけではないそうです。
偽装離婚と言われています。
実際に、離婚成立後も父親 武彦さんは、家族と行動を共にしていましたし、
福原愛さんの、マネージメントも続けていました。
理由は、債権者の取り立てから、家族を守る為ではないかと言われています。
離婚によって借金の責務を父親 武彦さんが1人で背負います。
こうすれば、福原愛さんが稼いだお金は、
債権者からの差し押さえを避けることができます。
そして、自己破産をして借金問題を清算することになりました。
父親 武彦さんなりの責任の取り方だったのでしょう。
「家族を守りたい」という思いからの行動だったのではないでしょうか。
福原愛が父親と絶縁した理由は？
福原愛の父親これで借金問題も解決し、離婚はしつつも
円満な家庭になったかと思いきや、
福原愛さんは父親 武彦さんと絶縁してしまいます。
原因は、卓球でした。
福原愛さんは、父親 武彦さんの素人的な場当たり指導を断つことにしたのです。
2008年 福原愛さんは北京オリンピックに出場します。
この時もまだ、父親 武彦さんのマネージメントは続いていました。
結果は残念ながら実力を出し切ることが出来ず、メダル獲得は叶いませんでした。
この時、ついに福原愛さんは決断したのです。
「もうこれ以上、お父さんに振り回されてはダメだ！」
そして父親 武彦さんとの関係を断つことを決めました。
兄 秀行さんも、
「もうこれ以上、愛に関わらないでほしい」
と申し入れたのです。
その後、福原愛さんのマネージメントは、
家族で立ち上げた個人事務所「千秀企画」によって行うことになりました。
この事務所の名称は、母親の千代さん 兄の秀行さんの名から、
一字ずつ取り名付けたそうです。
その直後の2009年、福原愛さん。以下のような快進撃を続けます。
- ITTFプロツアーでツアーとしては初めてシングルス優勝、同時にダブルスでも優勝
- 12月の東アジア競技大会ダブルス優勝
長年の父親との確執から解放され、ようやく実力を発揮することができたのでしょう。
父親の逮捕も原因の一つ？
絶縁の原因として、こんなことが話題になった事があります。
父親 武彦さんが事件を起こし、逮捕されたことが原因という情報があります。
結論から言って、父親 武彦さんは逮捕されていません。
このような噂話が出回った原因について調べました。
すると、噂の出所は単なる勘違いから作られたものだとわかりました。
父親の傷害事件 噂の真相
これはフィギュアスケーター 浅田真央さんの父親が起こした事件でした。
勘違いから、福原愛さんの話題として広まってしまったのです。
実際の報道はこれです
「現役復帰を表明した浅田真央が突如としてスキャンダルに襲われた。
それが真央の実父のDVの末の傷害罪逮捕報道だ。
2011年12月、妻・匡子さんが死去した後、父親は50代女性と交際を始めた。
しかし父親は次第にこの交際女性に暴行を振るうようになり、遂に今年5月22日には壮絶な暴行の末、警察に通報され翌日には逮捕されたというのだ。」
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_1354/
何となく、イメージが似ているところがあるからでしょうか。
そういえば二人とも、幼いころから天才少女として注目を浴びていました。
そして二人の父親も、安らげる家庭をつくった人ではありませんでした。
あえて詳細は書きませんが、浅田真央さんの父親も、
娘が尊敬できるような父親ではなかったのです。
境遇がよく似ている二人だったことで混同され、おかしな噂が広まってしまったのです。
福原愛の父親は死去！その最後が悲しすぎる
父親の武彦さんは、兄 秀行さんから絶縁を言い渡された後、
家族の前から姿を消しました。
そして晩年は、秋田県湯沢市の温泉関係の会社に務め、旅館経営をされていたそうです。
元々、福原愛さんの叔母に当たる方がその宿を切り盛りしていたのですが
叔母が亡くなってから、父親の武彦さんがこの旅館の離れに暮らし、旅館経営にも関わっていったそうです。
競技の世界からも離れ、静かに穏やかな生活を送っていましたが、
すい臓がんで闘病の後、2013年10月6日に亡くなられたそうです。
享年71歳。福原愛さん24歳のときで、彼女が看取ることもありませんでした。
確執にあったにしても、一生懸命育ててきた娘に絶縁され
最後は顔を見ることもできずに亡くなる。
そんな悲しいことはあるでしょうか。
娘を想う言葉
父親の武彦さんは、どのような気持ちで余生を過ごされていたのでしょうか。
その一端を垣間見る記事がありました。
これは、父親 武彦さんが勤めていた、旅館を訪れた方が書いたブログ記事です。
そこには、福原愛さんについて語る、父親 武彦さんの話が出ていました。
壁には、福原愛さんが写った写真が飾られています。
その記事を引用します。
愛ちゃんと一緒だった中国遠征の写真を見せながら、
胡錦濤前国家主席に愛ちゃんが「私を知らない人は世界にたくさんいるが、あなたを知らない人は少ないですよ」と言われたと
まゆを細めて嬉しそうに話してくれたのを思い出す。
武彦さんの実家は角館の酒屋で江戸時代に平賀源内が逗留していたこともあったという。
「それで発明の才能を授かったんでは？」というと「そんなことないですよ」といいながらも嬉しそうに冗談をかわした。
https://yasuiga.exblog.jp/22334124/
福原愛さんの「卓球をサポートしたい」という思いと裏腹に、
娘を苦しめ傷つけ続けてしまった父親 武彦さん。
最後は家族から絶縁され、遠い土地でひっそりと暮らしていましたが、
卓球で活躍した娘のことは、やはり誇りに思っていたのでしょう。
福原愛さんへの、不器用な親父なりの愛情はあったのでしょうね。
まとめ
今回は、福原愛さんが父親と絶縁に至った経緯から、
その父親 武彦さんの最後についてまとめました。
自分勝手で傲慢な面が目立ってしまう父親 武彦さん。
不器用で愛情を示すことが下手でしたが、
やはり最後まで福原愛さんを想う気持ちはあったようです。少し切ない話でした。
今回の記事はいかがだったでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
