2020年2月24日、チュートリアルの徳井義実さんが活動再開を発表されました。
徳井義実さんは、昨年(2019年)10月に、約1億2000万円の申告漏れがあったことが発覚し、活動を自粛していました。
今回は、徳井義実さんが一体何をしたのか、わかりやすく解説します。
徳井義実は何をした?①1億2000万円の申告漏れが発覚!
【ニュース】
チュートリアル徳井 活動自粛を発表お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さん(44)が約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘された問題で、本日からの活動自粛を吉本興業が発表
徳井さんは「本当に申し訳ございませんでした」とコメントで謝罪#AbemaNews— AbemaTVニュースch (@news_abematv) October 26, 2019
徳井義実さんは、2016年・2017年・2018の3年間、自身の収入を税務署に申告をしていませんでした。
そのため、追加課税を含め約3700万円を追徴課税されました。(追加課税を含めないと2500万円)
つまり、徳井義実さんは自身の収入を3年間申告しなかったため、”2500万円を脱税していた”ということになります。
※金額の内訳については、のちほど説明しますね。
脱税した2500万円は「法人税」
徳井義実さんのが脱税したのは法人税なります。
法人税とは、会社の利益に対する税金です。
会社の場合、下記図の右のように、売上高から必要経費を差し引いた残りの中で役員報酬を支払います。
この役員報酬に「所得税」がかかり、残った部分に「法人税」がかかるのです。
徳井義実さんの場合、株式会社チューリップを設立しており、もちろん社長は徳井義実さん。
役員報酬も徳井義実さんが受け取っています。
収入の申告漏れがあるのであれば、役員報酬にかかる所得税も追徴課税があるのでは?と疑問に思いますよね。
この所得税に関しては、以下のとおり一応は申告済みのようです。
- 2012年・2013年・2014年の3年分を申告するように指摘され、2015年7月23日に3年分を申告。
- 2015年・2016年・2017年の3年分についても同様に指摘を受け、2018年11月頃に3年分を申告。
- 2018年分については期限内に申告済み。
それにしてもなぜこんなにも後になって、しかもまとめての申告だったのでしょうか。
徳井義実はなぜ収入を申告しなかった?
徳井義実さんがここまで収入を申告していなかったのは、単純に自分のルーズさから来るものだったようです。
税理士さんのほうから「決算の時期に申告しなければいけない」と連絡が来た。納税の作業をやりますねと言いながら、一般の社会人として、考えられないようなこと。ホントにだらしないルーズなところがあった。「やります、やります」と言いながら、明日しようとか、銀行に行って通帳に記帳する作業とかを明日にしようと先延ばししていた。のびのびになり、来年にまとめて申告しようとなった。想像を絶するだらしなさで、3年がたってしまった。
引用元:日刊スポーツ
徳井義実は脱税でなぜ逮捕されない?
脱税というと、直近では青汁王子のように逮捕されるイメージがありますよね。
ですが、徳井義実さんは逮捕されませんでした。
脱税での逮捕には一定の基準があるようです。
- 脱税額
脱税額が1億円を超えるかどうかが一つの基準です。
徳井義実さんの場合は2500万円だったため逮捕されませんでした。 - 『ウソと不正』があるか
青汁王子は、架空の広告宣伝費を計上して税金を払っていませんでした。
ウソをついて税金を払っていなかったのです。
一方、徳井義実さんの場合はルーズさと怠慢さゆえに税金を払い損ねていたということで、逮捕されることはありませんでした。
徳井義実は何をした?②銀行預金も差し押さえられていた
徳井義実さんは、前述の脱税より過去に、銀行預金も差し押さえられていました。
詳細をまとめてみたいと思います。
- 2009年 株式会社チューリップを設立。
- 2012年6月 税務署からの指摘により、2010年・2011年・2012年の3年分について申告。
- 2015年7月 税務署からの指摘により、2013年・2014年・2015年の3年分について申告。
- 2016年5月 2013年~2015年の3年分について申告は済ませたものの、納付をしておらず銀行預金を差し押さえされる。
個人会社を設立以降、税務署の指摘を受けるまで収入の申告を放置し続けた徳井義実さん。
2013年~2105年の3年分にいたっては、申告を済ませたものの納付しておらず、銀行口座を差し押さえられる羽目に…。
この差し押さえについても、不正を働いたというわけではなく、手続きの怠慢によるものだそうです。
以降は、前述した申告漏れの内容へと繋がっていきます。
- 2018年9月 国税局の税務調査により2016年・2017年・2018年の3年分について指摘を受ける。
同時に2012年~2015年の確定申告において、必要経費として計上していた旅費、衣服代等の一部が否認。 - 2018年11月 2016年~2018年の3年分について確定申告、2012年~2015年の4年分について修正申告。
- 2019年分については期限内に申告済み。
2016年~2018年分の3年分の申告漏れ金額はなんと、1億1800万円。
2012年~2015年の4年分の必要経費の否認額は、2000万円。
それぞれ無申告だったための追加課税510万円と180万円を加算して、最終的な追徴課税は3700万円になりました。
徳井義実は何をした?③社会保険未加入
株式会社チューリップ及び徳井義実さん個人の社会保険料について、2009年の会社設立時に社会保険の加入手続きをしていない状況が続いていたとのこと。
「社会保険」という言葉は、よく耳にするかと思います。
サラリーマンなどは、毎月の給与から健康保険料や雇用保険、厚生年金保険料などを差し引かれていますよね。
このお金は、例えば失業したときに失業給付金が給付されたり、育休中に育児休業給付金が給付されたり、何かと恩恵を受けることができる制度なのです。
さて、徳井義実さんの場合なぜ社会保険未加入が問題だったのでしょうか。
下図を見てみましょう。
徳井義実さんは、株式会社チューリップを設立しました。図でいうと法人にあたります。
法人の場合は、社会保険に加入する義務があるのです。
そのまま放置していると、年金事務所が行う調査等により、最大で2年過去に遡って加入手続きを決定される場合があるようです。
徳井義実さんは、速やかに加入手続きをするということです。
まとめると…
- 3年間分の収入の申告漏れにより法人税の脱税が発覚、追徴課税3700万円が発生
- 以前にも申告漏れがあり、銀行口座の差し押さえが行われていた
- 会社設立当時から社会保険みかにゅだった
- 所得税についても税務署の指摘によって数年分をまとめて申告していた
驚くくらいルーズなことがわかりますよね。
ADHDとの噂も出ていましたが、本当にそうなんじゃないかというくらい…。
これはあまりにもひどいです。
徳井義実の番組復帰はしゃべくり007でいつ?
※2020年10月14日追記
「しゃべくり007」ではなく「今くら」でした。
【チュート徳井 きょう活動再開】https://t.co/WWh3SdaeAL
7年間で計約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘され、昨年10月から芸能活動を自粛していたお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実が24日から活動再開することが、分かった。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 23, 2020
2020年2月24日、徳井義実さんが芸能活動を再開すると発表しました。
現在、最初の復帰番組は『しゃべくり007』が有力とのことです。
時期はまだ未定とのこと。
「中でも最有力に挙げられている」と話すのが日本テレビ「しゃべくり007」。自粛中も徳井の相談に乗っていた相方の福田充徳(44)も出演。すでに水面下で話し合いを進めているとの情報もある。
日本テレビは「徳井さんの番組出演に関する方針に変更はありません。総合的に判断して、当面の間出演を見合わせています。降板ではありません」とコメント。
自粛期間が約4カ月という短さに、批判の声も多く上がっていますが、個人的には徳井義実さんの活動再開を楽しみにしています。
今後はこのようなことがないようしっかりしてほしいところですね。