槇原敬之さんが所持していたとされる、危険ドラッグ「RUSH」。
昔は、合法で普通に売られていたそう。
今回は「RUSH」の効果やその危険性についてまとめてみました。
危険ドラッグ「RUSH」の効果は?
一般に「ラッシュ」と呼ばれるのは、亜硝酸エステル類(R-O-N=O)を含む吸入剤のことです。「ラッシュRUSH」というのは、米国で製造される特定の商品の名称ですが、このブランドが広く知られているため、日本ではこの種の製品一般を指すものとして、この名称が使われることがあります。
RUSHは、揮発性の液体で、室温で気化しその気体を吸引することで多幸感がもたらされます。
多くは性的興奮を促す目的でこの薬物を使用するといい、効果も数分で切れることから媚薬のような手軽な感覚で広まっています。
鼻から吸い込むと、ちょっと心臓がバクバクして、体が熱くなって、頭や体がしびれるようになって、性感が増す。
といっても効き目はせいぜい数分ぐらい。連続して吸うと、頭が痛くなったりするので、そんなに長時間使えるもんでもない。
「RUSH」は合法だった?
2006年頃までは合法だったようです。
主な販売場所は、アダルトショップと言われていますが、街中にある本屋や雑貨店などでも1000円くらいで売られているほど流通していたため、当時はドラッグとしての認識すらありませんでした。
引用元:PRESIDENT
調べていると、昔は普通にLOFT等のバラエティショップでも売られていたそうです。
これには驚きです。
2007年に医薬品医療機器等法(旧薬事法)で「指定薬物」となり、業者による販売なが違法になりました。
さらに2014年には、個人での所持や使用なども違法となりました。
2015年には関税法改正によって個人輸入についても違法とされ、刑事罰の対象になったのです。
海外では違法ではないので購入することが可能ですが、個人輸入すると捕まります。
危険ドラッグ「RUSH」の危険性は?
海外では合法なのに、どうして日本は違法なのでしょうか。
危険性はあるのでしょうか?
薬物の危険度は20位中19位
20種類の薬物を①身体的有害性、②依存性、③社会的有害性をそれぞれ数値化してランク付けした研究があります。
RUSHは、20位中19位の結果に。
1位はヘロイン、2位はコカイン、3位バルビツール酸系睡眠薬となっています。
5位がアルコール、9位がタバコとなっており、むしろRUSHより全然危険度が高いと言う結果に。
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(07)60464-4/fulltext
依存度は高くなく、気軽に使用できるようですね。
ただし以下に当てはまる人は要注意です。
心臓に問題のある人や、低血圧気味の人、血圧降下剤を服用している人
RUSHは、血管拡張作用により、血圧が低下し、時には危険なレベルに至ることもあるためです。
不整脈を引き起こして、突然死に至ったケースもあります。
アルコールとの併用
アルコールと併用すると、意識を失った状態で吐しゃ物をのどに詰まらせて、窒息死する例も。
皮膚への刺激
液体の飛沫で鼻や口の粘膜や皮膚が荒れることがよくあります。