最近、須田景凪と米津玄師が似ているとツイッターを中心に話題になっています。
顔や髪型、経歴に歌い方やMV・ジャケット写真等々。
ただの偶然なのか、どちらかが影響を受けているのかはわかりませんが、共通点が多いのも事実ですね。
そこで今回は両者を共通点毎に比較し、どの程度似ているのかについてとパクリ疑惑の検証を行っていきたいと思います。
須田景凪と米津玄師が似てると話題!
2021年2月8日に放送された「CDTVライブ!ライブ!」で須田景凪さんが地上波初登場しました。
番組では映画「名も無き世界のエンドロール」のために書き下ろした主題歌「ゆるる」を披露しています。
この楽曲は映画が醸し出す寂寥感(せきりょうかん)というテーマを繊細に表現しており、ストリングス・アレンジが特徴のバラードです。
須田景凪の素晴らしい歌声に感動したという声が多かったのですが、このような声もSNS上で多くあがりました。
パーマのかかったマッシュヘアや、長い前髪、緩めの服装などのビジュアルがそっくりなため、『第2の米津玄師』と呼ばれることもあり、パクリ疑惑まであるようです。
では、本当にお2人が似ているのか見ていきましょう。
須田景凪と米津玄師の7つの共通点!
お2人を調べていくと、以下の7つの共通点が見えてきました。
- 顔や髪型が似てる
- 横顔が似すぎ
- 経歴が似てる
- 歌い方が似てる
- 歌詞が似てる
- MVが似てる
- ジャケット写真が似てる
①顔や髪型が似てる
須田さんも米津さんもメディアへの登場は少なく、MVでもはっきりとした露出は少ないです。
こちらは、2人を遠目で見た時を比較してみました。
歌唱時の表現の仕方が似ているのでしょうか?遠目では全く区別がつきません。
よほどのコアなファンでない限り勘違いしてしまうのではないでしょうか?。
こちらは出来るだけ正面から撮った画像です。
撮影の仕方の差はありますが、シュッとした色白の顔や切れ長の目、醸し出すミステリアスな雰囲気はやはり似通った印象を受けます。
よく見ると、顔はそこまで似ていないように思えますが、髪型がほぼ同じなので遠目から見ると雰囲気は近いように感じられます。
人は相手を認識する時に外見的な特徴で判断してしまう部分があります。
ですから、髪型がほぼ同じでアーティストという共通点から比べられやすいのかもしれませんね。
②横顔が似すぎ
そして横顔も似すぎています。
髪型がパーマがかかっていて目が隠れ気味なのも相まって、同一人物!?という感じもしてしまいますね。
ちなみに米津さんは、「マルファン症候群」の傾向があると言われています。
伝性循環器疾患で、指が異様に長かったり、高身長であるケースが多い。
平均して30歳前後で大動脈乖離を発症する率が高く、顎関節症脊椎変形やヘルニア、腰椎仙骨部の硬膜拡張を引き起こすケースや、感染性心内膜炎の危険も高いと言われています。
その顔貌にも特徴が出るようで、高身長だったり顎が長かったりもするようです。
お2人の顎が出ている感じは似ていますが
米津さんは身長188cmなのに対して、須田さんは172cm前後。
須田さんは、めちゃくちゃ高身長というわけではないですね。
同じような病気の疑いが出ているわけではないようです。
やはり髪型によるものが大きいかもしれませんね。
③経歴が似てる
須田景凪さんと米津玄師さんの経歴として、以下の点が共通することがわかりました。
- 学生時代のバンド活動
- ボカロPとしてニコニコ動画での活動し人気を得る
- ボカロPとしての実績が評価されメジャーデビュー
- ボカロから自ら歌うスタイルに変更している
- ペンネームからスタートし、メジャーデビューは本名
詳しく見ていきます。
学生時代のバンド活動
須田さんは、中学生の頃にドラマーとしてバンド活動を始め、その後に国立音楽大学に進学。
大学時代にドラマーとしての力量に限界を感じ「ボカロプロデューサー:バルーン」として作詞作曲活動を開始しています。
一方、米津さんは、高校時代や専門学校時代にバンドでボーカルとベースを担当。
10代限定の音楽の甲子園、「閃光ライオット」にも出場しています。
高校卒業後は大阪美術専門学校に進学。
専門学校ではグラッフィックデザインや、イラストレーションのデザインを学んだと思われますが、つまらなくなったという理由から一年足らずで自主退学しています。
どちらもバンド活動をしていて、途中でやめてしまっているようですね。
ボカロPとして活躍
ボカロPというのは合成音声ソフトである「ボーカロイド」を使い、音楽の作曲や作詞を行う人の通称です。
作成した楽曲をニコニコ動画等の動画再生サイトにアップし、実績を作り、シンガーソングライターとしての活躍の基盤とするといったところでしょうか。
須田さんは、2013年4月にはボカロ初作品『造形街』を投稿しました。
その後も『シャルル』等人気楽曲をリリースしています。
また、米津さんも専門学校を自主退学した後は「ボーカロイドプロデューサー:ハチ」としての活動もしており、
活動が本格化した2010年頃に制作された「結ンデ開イテ羅刹ト骸」「マトリョシカ」「パンダヒーロー」は100万回再生しています。
ボカロPとしての実績が評価され本名でメジャーデビュー
須田さんは、2017年頃にシンガーソングライター「須田景凪」としても活動開始、2019年にメジャーデビューしています。
米津さんも、本名の米津玄師を名乗り2012年メジャーデビューしました。
このように、(須田景凪=バルーン、米津玄師=ハチ)など同じ道をたどってきていることがわかります。
ボカロプロデューサーからメジャーデビューという経歴はめずらしく、2人にしかない共通点ということでパクリ疑惑・キャラの被りという印象が強いのかもしれません。
④歌い方が似てる
次は歌い方についてですが、この点は動画を見比べていただいた方がわかりやすいと思いますので須田景凪さんと米津玄師さんの動画を以下に掲載させていただきます。
須田景凪『朝を呑む』、米津玄師『Lemon』を同じバラードということで比較してみました。
- 須田景凪『朝を呑む』
- 米津玄師『Lemon』
曲調に関しては近い印象を受けましたが、個人的には曲調や歌い方等を見ても似ているようには思えませんでした。
音楽に詳しい方なら共通点が見いだせるのかもしれませんが、歌い方はそれほど似ていないと言っていいのではないでしょうか?
須田景凪はハスキー気味のきれいな声、米津玄師は落ち着いたミステリアスな声質かなという印象です。
ですが感じ方は人それぞれだと思います。
⑤歌詞が似てる
また、歌詞が似ているというのもファンの間で言われていることの一つです。
具体的に言うと須田景凪さんの「レド」と米津玄師さんの「ポッピンアパシー」の2曲に共通点が多いとされていますね。
話題の歌詞がこちら。
『レド』歌詞:たった今気付いたんだ。正解などないな
『ポッピンアパシー』:歌詞:やっと気が付いたんだ。やっぱ何処にもこうにも正解なんていないようだ。
「気付いた」・「正解はない」など印象的なワードが被っているので、同じような歌詞に感じますね。
聴き比べると、曲調や歌い方も全く違うのでパクリだとは思えませんでした。
また、この2曲以外で歌詞が似通っている曲はありませんのでこれだけでパクリと判断するのは難しいでしょう。
ちなみに『ポッピンアパシー』は2013年10月23日リリース、『レド』は2017年12月18日リリースをしています。
須田景凪は米津玄師をリスペクトしているだけに、歌詞にも影響した可能性もありますね。
この間米津さんのポッピンアパシー聞いていたら、これは須田景凪さんのレドではと思い、歌詞比べてみたらなんとなく似てる。そこまでではないけど、気付く→正解なんてない、とか。元の発想はありきたりではあるんだけど。重ねて考えてみるとおもしろいかもしれない。
— 待機中 (@naishokuchu) August 8, 2018
⑥MVが似てる
MVも似ていると言われています。
2018年12月にリリースされた須田景凪さんの「パレイドリア」という楽曲のMVが、
米津玄師さんの大ヒット曲「Lemon」配信日は2018年2月(再生回数6.5億回到達していました)と似ていて、パクリではないかと言われています。
- 須田景凪「パレイドリア」
女性が出てきて踊り出します。
- 米津玄師「Lemon」
一方の『Lemon』も、女性が踊っています。
聴くと曲調は全然違いました。
ですが、女性が踊る感じや、2人の髪型、シルエットを用いた映像表現が似ているところから噂がたったのではないでしょうか。
この曲については、楽曲が似ているというより、MVが似ていると思います。
『パレイドリア』が発売した頃には『Lemon』は2億回再生されていたので少なからず影響は受けているかもしれません。
⑦ジャケット写真が似てる
次にジャケット写真についても見てみます。
果物の陰影や柔らかいタッチが似ています。
ちなみに『Lemon』は米津玄師本人の書き下ろしています。
『Quote』は須田景凪本人ではなくバルーン名義で投稿しているボカロ楽曲の動画イラストを担当しているアボガド6氏が書き下ろしています。
アーティストとしてのイメージが近い二人だけにジャケットも近くなるのではないでしょうか。
こちらも、お2人のジャケットを並べてみました。
柔らかなタッチの絵という意味では近い感じはするものの、これといってパクってる!という感じはありませんね。
須田景凪と米津玄師との違いは?
ほぼ同じ髪型から生じる雰囲気は確かに似た印象を受けるものの、逆に言えばそれ以外は全く異なるタイプのアーティストと言えます。
例えば、須田さんは比較的わかりやすい歌詞を特徴としていますし、
米津さんの曲は独特の世界観から人によっては歌詞がわかりにくいということも多いでしょう。
そのため、提供している楽曲の違いが
そのまま両者の違いと言っていいのではないでしょうか?
また、曲調が異なる曲が多いことから、パクリという線も薄いとみていいですね。
アーティストにとって重要なのは見た目ではなく歌い手の実力ですから、外見よりも曲で判断することが重要なのではないかと思います。
まとめ
外見的なイメージが先行する二人ですが、すでに高い人気を得ている米津玄師さんと「第二の米津玄師」と呼ばれている注目の須田景凪さん。
実力派の二人だけに今後の活躍に期待したいところですね!
ボカロP出身者と言うことで同様の立場からメジャーデビューを目指している人たちの希望であり続けてほしいと願うばかりです。